EICMA2010のコンセプトモデル&K1600GT/GTL続報。 [ショップからのお知らせ]
ミラノで開催されたEICMA2010の会場で、いくつかのコンセプトモデルと
新型車両の発表がありました。
話題を集めた1台が、この"Concept-C Scooter"。
写真の左端に写っているのは、この夏の白馬にもみえたデザイン部門のボス、
デイヴィッド・ロブさんですね。
一見すると、日本製の大型スクーターに正面から対抗するかのようなフォルム。
リアのサスペンションが不思議な場所についているくらいしか、
特徴らしい特徴はないようにも見えます。
説明によれば、電気モーターによる駆動も視野に入れて開発されたとのこと。
もちろん、このままの姿ですぐに市販されることはないと思いますが
こういったコンセプト・モデルがその後の市販車に何かの形で反映されていることも多数あります。
ちょっと楽しみですね。
自動車のコンセプト・モデルは雑誌などで紹介されることも多いのですが
モーターサイクルの場合は意外に地味な取り上げられ方で終わってしまった場合もあります。
印象に残っているコンセプト・モデルといえば...
こちらは以前発売されていたスクーター「C1」の発展形のような
電動スクーターのコンセプト、「C1-E」。
屋根付き&ベルトで搭乗者を固定して、ヘルメット無しでの安全性を追及したコミュータです。
これはかなり現実的に見えますね。宅配便用途や通勤・通学にも良さそうです。
こういう乗り物が増えるためには、まずインフラの整備も必要になりそうですが。
デザイン部門の若手スタッフや、学生にテーマを設定してデザイン・スタディとして
発表した作品、外部のデザイン事務所との協働によるものなどもいくつかあるようです。
こちらは2008年発表の"Wahnsinn"というコンセプト・モデル。
スウェーデンのデザイン事務所による燃料電池で走るバイクの提案のようです。
近い将来に内燃機関と並列にこういったマシンが現れるのは多分間違いないのでしょうね。
こちらはR1200系エンジンをベースにした"IMME1200 Concept"。
思い切り軽く、躍動感のある仕上がりはモチーフとして市販車に活かせそうな気もします。
ここ最近のBMWは次世代のコミュータとして3輪車の可能性も掘り下げています。
上は”Simple-Concept"、下が”CLEVER-Concept"。
車体がリーンする点は共通ですが、すべての車輪が傾く”Simple-Concept"に対して
”CLEVER-Concept"はHONDAの3輪スクーターのように後部の駆動系の2輪はそのまま傾かずに
分離しているようです。
フロントからスリップ・ダウンしないようにするのは結構難しそうな気がするんですが...
きっと転倒についてもいろいろと工夫がされているんでしょうね。
個人的には、ここ数年では一番魅力的かつ現実的にみえたプロトタイプが
この"Lo-Rider-Concept"。
無理にハイ・パワーを追求しなくても、シンプルで購入した人が自由にカスタマイズできる
こういうマシンがあったら楽しいと思うのですが。
自分だったら、古風な小型のヘッドライトにダウンマフラーを組合せてみたいです。
さて、来年はどんなマシンが登場するのでしょう。期待してお待ち下さいね。
☆☆☆
前回ご紹介したK1600GT/GTLの詳細写真が出回ってきました。
まだ日本での正式な発売時期や価格は未定ですが、写真だけでも少しお伝えします。
まずこちらはK1600GT。
こちらのGTLを上の写真と見比べてみると、シートの形状や厚みの他に
メイン・ステップの位置も微妙に違うことがわかります(GTLの方が若干前寄り)。
シリンダー側面の形状は左右でかなり違いますね。どちらも「6」という数字の刻印が誇らしげです。
このアングルからはシート周辺がしっかり絞り込まれて、意外なほどスリムに見えます。
これなら足つき性はかなり良いかもしれませんね。
ゴールドウィングともH-Dとも違うグランド・ツアラーとして
日本でどんな走りを見せてくれるのか、楽しみになってきました。
新しい情報が入りましたら、またお知らせします!
☆☆☆
当店の改装工事も既存の工場とショールーム間の壁が一部撤去されて
新店舗の広々とした空間が少しイメージできるようになってきました。
建物全体が足場とネットで覆われているので、まるで休業中のようにも見えるかと思いますが
しっかり通常通り営業しております!
お得な新車2.9%ローンも、いよいよ12月までとなります。
試乗もいつものようにできますので、ぜひご来店下さい。
リニューアルオープンの日も決定しました。
広丘自研BMW店から「Motorrad Nagano」へ。
もちろんオープニング・セールなどの企画も盛り沢山。どうぞお楽しみに!
★Hirookaへのアクセスはこちらからどうぞ。
塩尻北インターから国道19号へ降りて南に向かうと、数分で道路右側にHirookaがあります。
当社のもう一つの店舗「ハーレーダビッドソン長野」の仮店舗は19号を南へ約800m進んだ所にあります。
皆様のご来店を心よりお待ちしております!
Lo-Rider-Conceptは面白いと思いました。
あれセミオーダーみたいに、いろんなパーツを
組み上げて、好きなように作られたら楽しそう
ですね。コストかかってしょうがないかも(笑)
by うえいぱうわ (2010-11-11 23:19)
☆xml_xslさん、いつもありがとうございます♪
☆barbieさん、nice!ありがとうございます。
今年はオレンジ色の新車が増えてますよ(微笑
☆kinsanさん、nice!ありがとうございます。
その後具合はいかがですか?
by hirooka (2010-11-12 06:38)
☆うえいぱうわさん、おはようございます。
Lo-Rider、いいですよね。
パーツの管理を考えるとちょっと頭が痛くなりそうですけど(笑
市場も成熟してきたことですし、こういう「購入者参加型商品」
が増えてくればいいなあと。楽しくなりそうですしね。
今の新車の性能は、もう何を買っても十分以上という気もします。
by hirooka (2010-11-12 06:42)
コンセプトモデルやデザイン学習モデルを見ていると、「ライドバック」のような、可変形型のマシンのように見えて仕方ありません。どういう進化を望んでいるのでしょう。化石燃料が尽きるのと、開発が追いつくのと、どっちが先かなんて野暮なことは考えてはイケナイのでしょうね。
新しいKはキャスター角が大きいタイプなのかと思ったら、ハンドルの取り付けが手前に来ているだけのようですね。これでハンドルが切れるのですから、ドイツ人の考えることは違うなぁと思ったり思わなかったり。
他人の考えることは、見ていて面白いですね。
by Nori (2010-11-23 20:44)
☆Noriさん、いらっしゃいませ。
2輪の世界の近未来モデルというのは
いまだにアキラの世界に近づこうとしているような気もしますね。
おそらく、そういうものもこの先出てくるのでしょうけれども
'70年代くらいまでに出来上がってしまった「バイクらしい形」
というイメージは当分壊されずに残るんではないかとも思います。
「他人の考えることは面白い」というのは、コンセプトモデルを
見る楽しさの本質ですよね。想像を超えたものを形にして提示して
その反響で次の現実を考える。
造り手にとってもきっと楽しい作業ではないかと思います。
by hirooka (2010-11-24 17:33)
☆いぬのきもちさん、
他記事とあわせてnice!をありがとうございました。
by hirooka (2010-11-29 07:27)