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新時代の幕開け - S1000RR登場。 [S1000RR]

サーキットにて。.jpg
前回の更新から随分間が空いてしまいました。この一月あまり、いろいろなことがありました。
出会いと別れの季節とよくいわれますが、まさにそんな春です。

春の訪れを強く印象付けてくれたのが、新型S1000RRの登場です。
我々も一足早く、3月の上旬にはサーキットでの試走も行ってきました。


インスト斉藤さん.jpg
走行モードの切り替え、レースにも対応するABS、シフトアシストに加え
DTC(ダイナミック・トラクション・コントロール)といったハイテクの集合体でありながら、
コンパクトで実に扱いやすく仕上がっていることに驚かされました。
あえて表現するならば、限りなくナチュラルなスーパースポーツ。
投入された数々の新技術も、あくまで操る人間を主人公として
マシンを駆ることの楽しさを最大限に引き出すために使われているように感じます。


Nick on S1000RR-5.jpg
市販車でありながら、スーパーバイク選手権に挑んでいるマシンと基本的に全く同じ構成。
それなりに体重移動や荷重のコントロールなしには上手く曲がることすら出来ないのでは...
といった事前の不安を吹き飛ばしてしまうハンドリングに、思わず顔がほころんできます。
ちなみに写真のライダーは昨年のBMWザウバーF1チームのニック・ハイドフェルド。


コックピット。.jpg
マシンと身体が温まるまでの間、ごく普通にリーン・ウィズの姿勢のままでも
S1000RRはひらりひらりとコーナーを駆け抜けていきます。
驚かされるような切れ込みもなく、思ったように倒れて込んでくれない...などという
マシンとの無駄な格闘もS1000RRには必要がありません。
そして、マシンとの一体感が高まってきたのを感じながら、スロットルを開けていく、
その瞬間の気持ちのよさといったら!


シフトアシスト.jpg
昨年のK1300S/Rに引き続き搭載されるシフト・アシスト機構はさらに熟成され、
シフト・アップの繋がりが一層滑らかになっています。
スロットルを一切戻さず、クラッチ操作も省いて、怒涛の加速を楽しむことが出来ます。



入荷直後。.jpg
広丘ではサンダーグレーメタリックのカラーを選びました。
凄味のある佇まいは、これまでのBMWのマシンとは明らかに違った雰囲気を漂わせています。


日本仕様の目玉は、これです。.jpg
日本仕様の目玉といっても良いのが、このAkrapovic製のエクゾースト。
デザイン的にも本国仕様よりバランスが良く、仕上げの美しさは言うまでもありません。



オプション満載。.jpg
カーボン製の外装パーツや鍛造品などのオプション部品を装着した仕様がこちら。


オプション満載2。.jpg
ノーマルの外装はそれなりに機能重視で、潔く割り切った造りも見受けられますが
オプション部品を纏った姿はぐっと先鋭さを増して凄味があります。


カーボン工芸品。.jpg
スイングアームへの取り付け部分のデザインがなんとも見事。
これはもう工芸品です。

広丘のショールームに展示中だった1台は、おかげさまで即ご成約、納車となりました。
全国的に爆発的な人気のこのS1000RR、順当に行けば次の入荷まで
少し時間が空いてしまいそうだったのですが...

なんと、BMWジャパンより試乗車をしばらくお借りできることになりました!
このG.W.中の5/1(日)からしばらくの間、店頭でご用意致しますので
是非皆様この機会にS1000RRに触れて、体感してみて下さい。またとないチャンスです!


☆☆☆


個性的とはこういう人間のことかと思います。.jpg
既にホームページでは告知をしておりましたが、
去る3月24日に弊社創業者・前社長の上原一訓が急逝致しました。
我々にとってもあまりにも急な出来事で、いまだに実感が湧いて来ないというのが正直なところです。
葬儀・告別式にご参列いただいた皆様、掲示板などにメッセージをお寄せいただいた皆様、
また店頭でお声をお掛けいただいた皆様、本当にありがとうございました。


虹になって。.jpg
倒れる前日まで、休みなく店舗の移転計画の遂行に全精力を傾けておりました。
毎日のように議論したり、叱られたり、大笑いされたり。
上の虹のような写真は、亡くなる5日ほど前、撤去中の現場で撮ったものです。
古い屋根材がプリズムになって、改装の計画を練っている前社長の足元で虹を描いていました。


景色が変わってしまいました。.jpg
今の時代には珍しいほどの「手造りの店舗」だったハーレーダビッドソン長野の建物も、
前社長の急逝直後の今月初めには、国道拡幅により計画通り更地へと姿を変えました。
現在、HD長野は国道19号沿いのやや南の旧「日本アンテナ」敷地で仮店舗営業を行っておりますが
今年冬のグランドオープンを目標として、以前の広丘自研国産店の敷地に新築を計画しています。

今後は、前社長の長男である上原一光を新社長とし、BMW部門はHD長野とともに
新生「株式会社 広丘自動車研究所」として社員一丸となって取り組んで参ります。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
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コメント 3

YASH

フロントのカウルは、やっぱり今風の重ね着構造なんですね。
空力と整備性を考えた結果のはずなのに、
すぐ転倒後の復旧コストと繋げて考えてしまう私は
この手のマシンにはもう乗れないだろうな。。
by YASH (2010-04-29 14:40) 

rascal

サーキット走行会とかに行くんならS1000RRは最高だと
思います。
ただ普通に乗りまわるならこれをベースにしたネイキッド
とかが出てくると面白いと思うんですよね。
BMWなら可能性は高いと思いませんか?
もし出たらK1300Rとの間で次期愛車候補争いが白熱
するんですけど・・・
by rascal (2010-04-29 17:35) 

hirooka

☆YASHさん、確かに今風ですね。
 昔の空力の考え方と違って、今は負圧を生じさせずに
 横風にも強いカウリングを各社とも考えているみたいですけれども
 自分は昔のR100RSの巨大カウルにひかれてしまいます。
 カウル付きの値段は気にしたらもう乗れないですね、確かに(笑

☆rascalさん、サーキットでは文句なしに楽しいマシンでした。
 多分、いずれはこのエンジンを活かしたストリート・ファイター系の
 マシンも出てくるでしょうね。まだ何の情報もないですけれども。
 今、BMWは自分達のファン層をいかに広げていくかということを
 真剣に考えているみたいです。
 きっと相当インパクトのある顔つき・スタイルで
 登場するんじゃないでしょうか。期待して待ちましょう♪
by hirooka (2010-04-30 18:52) 

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